本紹介

【周りの目なんて気にしない揺るぎない自分を持ちたいあなたへ】サラバ

Mizuki-lifestyle

こんにちは。巷では、風邪やコロナが流行っているようですが皆さんは大丈夫ですか?残念ながら私は流行りに乗りお仕事もお休みし1週間ほどダウンしておりました。目を瞑っても眠れない時間が多かったので、これは長編小説を聞くチャンスでは?と思いずっと気になっていた直木賞受賞作品”サラバ上中下”読みました!

みづき
みづき

小説だけど人生を考えされられるような内容でとてもよかったのでご紹介します!

サラバ上中下 著者:西加奈子

こんな人に読んで欲しい!

  • 周りの目なんて気にしない揺るぎない自分を持ちたい人
  • 今苦しい人
  • 流されて生きている人

著者紹介

西加奈子さん

1977(昭和52)年、イランのテヘラン生れ。エジプトのカイロ、大阪で育つ。2004(平成16)年に『あおい』でデビュー。2007年に『通天閣』で織田作之助賞、2013年に『ふくわらい』で河合隼雄賞受賞。2015年に『サラバ!』で直木三十五賞受賞。ほか著書に『きいろいゾウ』『漁港の肉子ちゃん』『まく子』『i』、絵本に『きいろいゾウ』『めだまとやぎ』『きみはうみ』など多数。

あらすじ

サラバ上
圷歩(あくつあゆむ)は、父の海外赴任先であるイランの病院で生を受けた。その後、父母、そして問題児の姉とともに、イラン革命のために帰国を余儀なくされた歩は、大阪での新生活を始める。幼稚園、小学校で周囲にすぐに溶け込めた歩と違って姉は「ご神木」と呼ばれ、孤立を深めていった。そんな折り、父の新たな赴任先がエジプトに決まる。メイド付きの豪華なマンション住まい。初めてのピラミッド。日本人学校に通うことになった歩は、ある日、ヤコブというエジプト人の少年と出会うことになる。

サラバ中
両親の離婚、そして帰国。母の実家のそばに住む母子三人は、次第にバラバラになっていった。母は頻繁に恋人をつくり、サッカーに興じる歩は高校で同級生の須玖に影響を受けていく。姉は、近所に住む矢田のおばちゃんが宗教団体の教祖のように祀り上げられていくなか、次第にそこに出入りするようになった。そして、阪神淡路大震災が起こった。それは歩の生活にも暗い影を落とし、逃げるように東京へ向かう。脳が蕩けるような学生生活を経て、歩はライターになった。だが、その先で、ある取材を依頼される。そこには変わり果てた姉が絡んでいた。

サラバ下
姉・貴子は、矢田のおばちゃんの遺言を受け取り、海外放浪の旅に出る。一方、公私ともに順風満帆だった歩は、三十歳を過ぎ、あることを機に屈託を抱えていく。そんな時、ある芸人の取材で、思わぬ人物と再会する。懐かしい人物との旧交を温めた歩は、彼の来し方を聞いた。ある日放浪を続ける姉から一通のメールが届く。ついに帰国するという。しかもビッグニュースを伴って。歩と母の前に現れた姉は美しかった。反対に、歩にはよくないことが起こり続ける。大きなダメージを受けた歩だったが、衝動に駆られ、ある行動を起こすことになる。

一言で言うと、主人公の歩(あゆむ)が生まれた時から、37歳になるまでの物語

感想

とても奥深い小説だった。自分以外のありのままの人生を盗み見しているような感覚になり読めば読むほど虜に。何よりも上巻でできた主人公歩と姉貴子のイメージがここまで逆転するのかと衝撃。歩と姉貴子の大きな差は自分の意思で物事を決めてきたかどうかだと思う。姉貴子は、小学校の入学式耳を基ぎながら入場したり、御神木と呼ばれ虐められ、宗教に入ったり、巻貝になって色んなところに出没したりと側から見たら相当やばい行動ばかりで読んでいて心配になったりした。そんな姉貴子だか、どんなに周りから笑われても、煙たがれても、自分と向き合い続け自分の意思で自分の行動を決めていた。それに比べて主人公歩は、周りの目を気にして自分の意思ではなく、常に行動していたように思う。その代償が30歳を超えて明らかになった。

【あなたが、信じるものを、誰かに決めさせてはいけないわ】


この姉のセリフがこの小説の一番のキープだと思う。正直私はまだ自分が信じるものが見つけられていない悲しい状態である。揺ら揺らしてて、ブレブレな私であるが、どんなに時間がかかってもちゃんと自分と向き合い、自身の意思でその信じるもの見つけていきたい。姉貴子、父憲太郎、ヤコブ、すぐ(ティラミス)、こうがみ、矢田のおばさん、夏枝おばさんのように。もがいて、もがいて、逃げずに自分自身とちゃんと向き合い、周りになんて言われようと、どう見られようと自分の信じるものを貫き通している。そんな生き方をしてきたい。

こんな人に読んで欲しいと上では書いたが、とにかく沢山の人にこの本を読んでもらえたらと心から思う。

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みづき
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人生のテーマはハッピートルネードと居場所作り。
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